• クビアカガードネット®

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    ★(2021.5)現代農業6月号にて、「クビアカガードネット®」についての記事が掲載されました。 記事はこちら>>>

       

    〇商品特徴


       

    クビアカガードネット®は、桜・桃・梅 などバラ科の樹木の天敵である"クビアカツヤカミキリ"の侵入・産卵・脱出を防ぐためのネット です。 

          

           

    【クビアカツヤカミキリの生態】


       

     生息地: 南ロシア・モンゴル・中国・朝鮮半島に広く分布しており、外来種として日本に侵入

     体長・体色: 成虫の体長は約2.5~4cmで、全体に黒く光沢があり、胸部(前胸背盤)が赤い

      

    ※オスはメスよりも触角が長い(体長の約2倍程度)

    ●幼虫は樹皮下を広範囲に摂食し、フラス(木くず・フン)を排出しながら2~3年生息し、成虫となります。

    ●6~8月頃になると、蛹から羽化した成虫は、樹体表面に事前に準備した脱出予定孔から樹体外へ脱出します。

    ●成虫は、桜・梅・桃などのバラ科の樹木に産卵(産卵数:約300個/孵化期間:約8日)し、被害を拡大します。

    ●脱出した成虫は交尾の後、樹皮の窪みに埋め込むように産卵します。孵化した幼虫が樹体内に侵入・樹皮下の通導組織等を食害すると、養水分の通導が止まり、大枝枯れなどの樹勢衰退減少や枯死することもあります。

      

    【早期発見対策が不可欠】


       

    被害樹木の根本には、幼虫が食い荒らしたフラスが大量に排出されるので、発見した際には早期の対策を施しましょう。被害木からの飛散防止と、その周辺の未被害木への産卵防止のためにクビアカガードネット®の装着を推奨します。

    クビアカツヤカミキリは繁殖力が強く、今後の被害の拡大が懸念されています。昼行性で日中に活発な行動をするので、発見した際には即刻捕殺することにより、被害の軽減が図れます。

       

    【樹木保護の基本施工方法】

     

    ●ストレート巻き仕様
     枝分かれの無い樹木へ巻く際の施工方法
    ●複数主枝連結巻き仕様
     主枝が複数ある樹木へ巻く際の施工方法

     

     

    ネットを巻く際には、外からの産卵や中からの噛み切りを抑制するために、できる限りネットと樹木を密着させないよう、浮かせて施工してください。

      

    【クビアカガードネット®の特徴】


      

    ●未被害樹木への産卵・侵入抑制の細かな目合

        産卵管の侵入を抑制する0.4mm目合です。

         

    ●視認性に優れ、成虫の発見が容易なブラック色

        景観に馴染みやすく、樹木にマッチします。

       

    ●ポリエチレン製白色補強糸の格子織り込みで耐久性・作業性アップ

        10cm毎の格子ラインがカット時の目印になります。

       

       

    監修・写真提供:有限会社エコネット・むねざね

           (ホームページはこちら>>>

       

     

    〇品番・仕様・規格


       

      

      

    〇カタログ・施工手順要領書


       

    ・クビアカガードネット® 製品カタログ

    ダウンロードはこちら>>>

                                                                                   

    ・クビアカガードネット® 施工手順要領書

    ダウンロードはこちら>>>

      

    ・クビアカガードネット® ネット設置後張り紙

    ダウンロードはこちら>>>

      

      

    〇参考歩掛表


     

    ・クビアカガードネット® 参考歩掛表

    ダウンロードはこちら>>>

     

    ※作業費を算出する際の参考資料として下さい。

    ※あくまでも参考の歩掛表です。設置現場の状況によって「部材使用数量」・「参考作業費」は変動する場合がありますので、現地の状況を必ず確認してから御見積をして頂きますようお願い致します。

     

     

    設置事例  


       

    大阪府 柏原市立玉手山公園


    クビアカツヤカミキリの被害が確認されているエリアにて、まだ被害を受けていない桜の未被害木3本に、 試験的にクビアカガードネットを設置しました。

        

       

    兵庫県内 某公園


    兵庫県で開催されたクビアカツヤカミキリ対策の技術講習会にて、対策方法の一つとしてクビアカガードネットをご紹介させて頂きました。その際に、ネット巻きの講習を行いました。

       

         

    和歌山県 和歌山城


    和歌山城内にて、クビアカツヤカミキリの侵入・産卵 を防ぐ目的として、桜の未被害木 5本に試験的にクビアカガードネットを設置しました。

          

          

          

    千葉県松戸市 植林地


    近年、松戸市内の各地で確認されているナラ枯れの対策方法の一つとして、里山ボランティアの方々へクビアカガードネットの紹介・設置講習を行いました。
    ナラ枯れはカシノナガキクイムシが原因となって引き起こされる病気で、クビアカガードネットを2重で巻くことが、カシノナガキクイムシの穿入や拡散を防止する有効な対策となります。

         

         

        

    〇クビアカガードネット その他の応用


       

    クビアカガードネットは、クビアカツヤカミキリ対策以外でも下記の用途で使用実績があります。

        

    ・カシ、シイ、ナラ 類などの「ナラ枯れ」の原因となる、カシノナガキクイムシの穿入、脱出防止用
     ※カシノナガキクイムシの脱出防止目的であれば、ネットを二重に巻き付けた仕様です。

        

    ・モモ、ウメ、スモモ、アンズなどの樹木を加害する、コスカシバの侵入・産卵・脱出防止用

         

    ・オリーブの樹体を加害する、オリーブアナアケゾウムシの侵入、産卵、脱出防止用

         

         

    〇メディア掲載情報


         

    現代農業6月号(2021年度)にて、「クビアカガードネット」についての記事が掲載されました

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    〇注意事項


         

    ・クビアカガードネット®設置の際には、事前に施工の信頼性を向上するための施工手順要領書をご確認ください。

     

    ・施工手順要領書は、あくまでも基本となる施工手順をご案内する資料です。施工方法は現場の状況に合わせて工夫をお願いします。

     

    ・ネットを巻く際には、外からの産卵や被害樹木の内部からの噛み切りを抑制するために、出来る限りネットと樹は密着させず浮かすようにして設置して下さい。

     

    ・被害木でネット内に新たなフラス堆積が見られた場合、排糞孔を特定して刺殺や殺虫エアゾール剤・樹幹注入剤等の登録農薬を注入するとより効果的です。薬剤使用時は適用樹種を確認してください。

     

    ・被覆ネット内に樹体から脱出した成虫が発生することがあるので、発見した際は即刻捕殺してください。

     

    ・クビアカツヤカミキリ捕殺時は交尾産卵後の可能性があります、樹木の経過をしっかり観察して頂き、フラスが排出された 場合は速やかに刺殺・殺虫剤注入を行ってください。

     

    ・ネット被覆時の粘着テープやシュロ縄は、クビアカガードネット®より早く劣化します。巻き付けて放置する場合は、被害発生シーズン前に必ず点検・補修を行ってください。